Zenchord 1(ZENCHORD1)は「議事録をラクにする」一方で、業務利用では必ずぶつかるのがセキュリティ・情報管理です。
結論から言うと、Notta側には暗号化・認証・管理機能が用意されています。ただし、会社の規程(録音可否/クラウド可否/外部AI可否)に合わなければ導入できません。
目次
結論:個人利用は問題になりにくいが、社内導入は「保存・共有・権限・削除」の設計が必要
- Notta側の基盤:TLS1.2で通信暗号化、AES-256で保存時暗号化、AWS上で運用、SOC 2 Type II・ISO 27001などの記載あり
- リスク:設定ではなく運用(共有リンク・権限ミス・退職者のアクセス・保存期間が長すぎる)
- 社内導入の近道:チェックリストで「OK/NG」を先に確認し、必要ならBusiness/Enterpriseプランを検討
購入前に、保証・返品条件も含めて確認する
最初に押さえる:Zenchord 1×Nottaのデータの流れ
セキュリティ審査で必ず聞かれるのは「データがどこに行くか」です。ざっくり次の理解でOKです(細部は環境で変わるため不確実点あり)。
- 録音:会議(対面/通話/Web会議)を録音
- 文字起こし・要約:Nottaで文字起こし/AI要約(設定・プランにより機能差)
- 保存:録音・文字起こしデータがNotta上に保管(クラウド利用が前提)
- 共有:URL共有/ワークスペース共有/外部連携(Drive/Box/Slack等)
つまり、社内導入では「保存期間」「共有範囲」「外部連携のON/OFF」「退職時の削除」が要件になります。
全体像(できること/できないこと)を先に確認したい方はこちら。
あわせて読みたい


Notta連携AI議事録イヤホン「Zenchord 1(ZENCHORD1)」を徹底解説|できること・できないこと全整理
「会議のたびにメモを取り、終わった後に清書して、共有して…」という議事録業務は、時間を奪うだけでなく、聞き漏らし・解釈違い・共有漏れの原因にもなりがちです。 Z…
【最重要】社内導入で確認すべきチェックリスト
以下を「YES/NO」で埋めれば、導入可否がほぼ決まります。
1)録音・同意(コンプラ)
- 会議の録音自体は社内規程で許可されている?
- 取引先・外部参加者がいる会議で、録音の事前同意を取れる運用になっている?
- 医療・福祉・人事など、機微情報が含まれる会話は扱える?(扱えないなら運用で除外する)
2)クラウド保存(情報資産の分類)
- 議事録(音声+文字起こし)をクラウドに保存してよい区分?
- 保存先リージョンの指定が必須の会社ではない?(要件がある場合は要確認)
- 外部AIサービス(SaaS)へのアップロードが禁止されていない?
3)共有(事故の9割がここ)
- URL共有は社外に漏れるリスクがある。外部共有を無効化できるプランを用意できる?
- チーム運用では、閲覧/編集権限を役割ごとに分けられる?
- 議事録を他ツール(Drive/Slack/CRM等)に送る場合、外部連携を管理できる?
4)削除・保管(“残す”より“消せる”が重要)
- 保存期間(例:30日/90日/1年)を決めて運用できる?
- 退職・異動時に、当人のデータ・共有リンクを回収できる?
- 必要なら自動削除(Retention)を設定できるプランを検討できる?
5)認証・端末管理(現場で揉めるポイント)
- 会社メールでアカウント統制できる?
- SSO(SAML)やIP制限などが必要?(必要ならプラン前提で検討)
- 個人スマホ利用(BYOD)が前提なら、端末紛失時の対応を定義できる?
ここまでのチェックで「YESが多い」なら、Zenchord 1は社内でも便利に回りやすいです。
導入前提で購入を検討する
Notta側のセキュリティ設定
社内導入で事故を減らすなら、「機能があるか」より設定で縛れるかが重要です。
1)外部共有を制限する(URL共有事故を防ぐ)
- 外部共有(Public sharing)を無効化できる設定がある
- 過去に発行した共有リンクも無効化される挙動がある(運用上かなり便利)
2)外部サービス連携を無効化する(勝手にDrive/Slack連携されるのを防ぐ)
- 連携は便利ですが、社内導入では「勝手に連携して持ち出す」が起きます
- 連携を許可するツールだけを絞る運用が現実的です
3)IP制限・SSO・監査ログ(必要な会社だけでOK)
- IP制限:社外ネットワークからのアクセスを絞りたい会社に便利
- SSO:退職者のアクセス遮断、パスワード運用の統一に便利
- 監査ログ:情報システム部門が導入判断しやすくなる要件
4)自動削除(Retention)で“溜めない”
- 議事録は溜まるほど漏えい時のインパクトが大きくなります
- 「作成から○日で削除」をルールで決めるだけで、導入が通りやすくなる会社も多いです
5)AI機能の扱い(会社のポリシー次第)
会社によっては「AI要約」自体がNGの場合があります。必要なら、ワークスペース単位でAI機能を制御できるプランを検討してください(プラン要件は変更される可能性があるため要確認)。
社内導入のおすすめ手順(稟議・情シスを通しやすい進め方)
ステップ1:対象会議を限定してPoC
- 対象:機密度が低い社内定例だけ(取引先・人事・患者情報は除外)
- 目的:録音→要約→共有の工数がどれだけ減るかを数値化
- 成果物:議事録テンプレ(決定事項/ToDo/期限)
ステップ2:運用ルールを1枚に落とす
- 録音する会議/しない会議
- 共有範囲(社内のみ/部署のみ)
- 保存期間(30日/90日など)
- 退職時の対応(アカウント停止・共有リンク無効化・データ削除)
ステップ3:プラン選定
- 個人・小規模:まずはZenchord購入者向けの無料枠で試す
- 社内導入:外部共有制限・連携制限・権限管理が必要ならBusiness/Enterpriseを現実的に検討
- 監査・SSO・IP制限・自動削除などが必須:Enterpriseを要検討
追加コスト(Notta料金)が不安な方は、ここで整理しています。
あわせて読みたい


Nottaの料金プランは必要?Zenchord 1購入前に知るべき“追加コスト”と最適プランの選び方
結論から言うと、Zenchord 1は「Nottaの有料プランが必須」ではありません。ただし、使い方(会議時間・チーム運用・翻訳の頻度)によっては、追加コストが発生します。…
注意:メリットだけではない(現実的なリスク・デメリット)
- 録音・クラウド保存がNGなら導入不可:ツールの性能では解決できません
- 共有がラク=漏えいもしやすい:URL共有・外部連携を放置すると事故る
- 文字起こしは100%ではない:固有名詞・専門用語は誤変換が出るため、機密会議ほど運用設計が必要
- プラン差がある:セキュリティ機能(外部共有制限、自動削除、AI無効化等)はプランで差がある可能性があるため、導入前に要確認
まとめ:セキュリティが不安でも、チェックリストと設定で“現実的に運用できる”
- Notta側には暗号化・認証・管理機能の記載がある
- 社内導入は「共有・権限・削除」を設計しないと事故る
- まずは機密度が低い会議でPoC→運用ルール1枚化→プラン選定が最短
導入条件(保証・返品含む)を確認して検討する
※本記事は一般的な情報提供であり、法務・監査・規程への適合を保証するものではありません。録音・文字起こし・クラウド保存は、社内規程・契約・関係者同意が必要な場合があります。最新の仕様・プラン要件は公式情報で確認してください。
